ここでは少し難しいお話をしましょう。水虫とは、簡単にいうと足の裏や足の指の間、手のひらに「カビ」が寄生して起こる病気のこと。ちなみにカビのことを医学用語では「真菌(しんきん)」といいます。カビによって起こる病気を「真菌症(しんきんしょう)」といい、皮膚におこる真菌症を「皮膚真菌症(ひふしんきんしょう)」と呼ぶのです。その中で皮膚のいちばん外側の角質層に寄生するカビに「皮膚糸状菌(ひふしじょうきん)」と呼ばれる種類があります。その代表が「白癬菌:ハクセン菌」。この列車が連結したような糸状の形をした白癬菌(はくせんきん)こそが、水虫の正体なのです。

白癬菌による皮膚病は、おもしろいことに、病気の起こる部位によって病名が決まります。

皮膚糸状菌の種類には以下のものがあります。ラテン語で学名が付けられています。なんだかかっこいいですよね(水虫だけど)。
| 学名(ラテン語:属名+種名) | 日本名(和名) |
|---|---|
| Trichophyton rubrum (トリコフィトン ルブルム) |
紅色白癬菌 (こうしょくはくせんきん) |
| Trichophyton mentagrophytes (トリコフィトン メンタグロフィテス) |
毛瘡白癬菌 (もうそうはくせんきん) |
| var.asteroides (アステロイデス) |
星状白癬菌 (せいじょうはくせんきん) |
| var.interdigitale (インテルジキターレ) |
趾間白癬菌 (しかんはくせんきん) |
| Trichophyton violaceum (トリコフィトン ビオラセウム) |
菫色白癬菌 (きんしょくはくせんきん) |
| Trichophyton verrucosum (トリコフィトン ベルコースム) |
疣状白癬菌 (ゆうじょうはくせんきん) |
| Microsporum canis (ミクロスポルム カニス) |
イヌ小胞子菌 (イヌしょうほうしきん) |
| Microsporum gypseum (ミクロスポルム ギプセウム) |
石膏状小胞子菌 (せっこうじょうしょうほうしきん) |
| Epidermophyton floccosum (エルデルモフィトン フロッコーズム) |
鼠径表皮菌 (そけいひょうひきん) |
*var は変種を意味するvariatio (バリアチオ)の略です。