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どの様なものを偽造医薬品と言うのですか
世界保健機関(WHO)と国際製薬団体連合会(IFPMA)は、故意にまた詐欺の目的をもって内容や出所・起源に関して偽表示された医薬品を「偽造医薬品」と定義しています。
偽造医薬品の具体例
- 純正品と同じ有効成分を含有しているが、用量が過剰または過少である
- 使用期限が変更されている
- 有効成分を全く含有していない
- 表示されている有効成分以外の成分を含んでいる
- 純正品であっても、その包装から薬を取り出し、異なった容器に入れたり、患者用添付文書を偽造して販売されている
残念ながら、一般の人々のみならず、医師・薬剤師さえも、純正医薬品との識別情報なくして「偽造医薬品」を特定することは困難です。
誰でも偽造医薬品を服用する危険はあるのですか
世界規模で最も偽造されている医薬品は抗生物質製剤です。特許医薬品(先発医薬品)とジェネリック医薬品(先発医薬品の特許が切れた後で国が先発医薬品と同等の医薬品と認め、異なる名称で販売される医薬品)の両方が偽造されています。AIDSや癌などの疾患を治療するための高価な医薬品は、不正業者に大きな利益をもたらしており、ED(勃起不全)治療剤のようなQOL(生活の質)改善薬も、偽造医薬品リストの上位にあります。偽造業者は、儲けることができる医薬品は何でも偽造します。国が安全対策を実施しても、インターネット上や、海外旅行中に自分で使うものとして医薬品を購入できることから、消費者は偽造医薬品を服用する危険が常にあるといえます。
ジェネリック医薬品と偽造医薬品の違いは何ですか
ジェネリック医薬品とは、先発医薬品の特許が切れた後で国が先発医薬品と同等のものであると認め、異なる名称で販売される医薬品です。正規の製薬会社が、法律に基づいて先発医薬品と同等の品質のジェネリック医薬品を製造しています。ジェネリック医薬品も、偽造業者の犠牲者になりえます。ジェネリック医薬品について正確な知識をもち、偽造医薬品との違いを把握するようにしてください。
偽造医薬品は身体にどのような悪影響があるのでしょうか
医薬品は、病気を治療して健康を快復するためのものです。しかし、偽造業者は、この医薬品本来の目的達成を考慮していません。偽造医薬品には、有効成分が全く含まれていなかったり、有害物質や安全性の確認がとれていない不純物を含んでいることもあり、摂取すると危険です。また、外見上明らかな偽造医薬品ではなくても、製造工程や保存状態が考慮されず品質が劣った偽造医薬品もあります。一定の有効成分が含まれていても、品質に問題があったり、含量が十分でなかったりすると、正確な治療効果が得られなくなります。さらに、純正品の有効成分に対する身体の感受性に問題が生じることもあります。純正の医薬品に臨床試験、製造販売承認、医薬品監視等のための細かな手続が法律で厳しく規定されているのには、十分な理由があるのです。
医薬品の成分が純正であっても、正確な効能・効果、用法・用量、安全性に関する情報等が欠如しているために、重大な副作用等が発生することもあります。偽造医薬品の中には、純正医薬品に類似した「効果」や「副作用」を発現させるために危険な物質を添加しているものもあります。偽造医薬品を服用することは、一か八かの危険極まりないロシアンルーレットに興じることと同じなのです。
身体の影響に関する一例
- 重度の疾患に対する治療薬の場合、嘔気が副作用として発現することがあります。偽造業者は、この医薬品を常用する患者が嘔気を認識していることを逆手にとり、一定量の有害物質を添加して同様の副作用を発現させるケースがあります。偽造医薬品を服用した患者は、副作用が表れるために、純正品だと信じ込んでしまいます。
- ED(勃起不全)治療剤の場合、正規の有効成分を変えるケースや、多数の有効成分が混合して添加されている偽造医薬品があります。この変更に関する臨床試験は実施されていません。偽造医薬品には、純正品の作用よりも「目に見える」効果が表れる場合があるかもしれません。しかし、それは意図的に用量が増加されているからで、実際に何を服用したのか、どれだけ服用したのか、長期的に見た場合どのようなことがおこるのか分からないのです。
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